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【絆を繋ぐ】 第7代会長 佐藤みさお 2023年3月発行 会報誌66号より

 会員の皆様、新型コロナウイルスも収束の兆しがみえ始めたところでございますが、いかがお過ごしでしょうか。
 会長の任をお受けして2年、コロナ禍真っただ中で、何もかもが前例のないことばかりで右往左往した毎日でございました。
 就任いたしました、副会長、会計、書記、事務局員と経験の浅い者ばかりでしたが、先輩方のご理解とお導き、学園関係の方々のご協力によりここまでたどり着くことができました。感謝いたします。
 これからは、コロナ収束後の立ち上がりに「精華会の絆をどう繋いでいくか」を課題とし、取り組んでいきたいと思っております。
 行事も会議も制約を受け、人と人との繋がりが希薄になる中、今までの繋がりはもちろんのこと、まずは卒業後から当番学年になるまでの長い期間でも、繋がりを保てるようにしておきたい。
 そのために、精華会活動の内容を魅力あるものにし、在学中から精華会を理解してもらえるように交流の場をつくり、精華会をもっと身近に感じてほしいと思っております。
 気軽に顔をあわせられる場として精華会を活用してもらえるように努めていきたいと思います。
 また、ホームページやSNSを充実させ会員の皆様には、情報の共有、学年同期会の告知等にホームページを活用して下さる事を目指しております。
 昨今、各地の女子高は少子化や男女共学校人気で低迷ぎみだときいております、しかし我らの「筑紫女学園」は逆風をものともせず、今こそ伝統と歴史のある「筑女魂」で卒業生の代表、精華会名誉会長松尾圭子校長の下、一致団結してお手伝いをさせて頂きます。

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【「古くて新しい学校」を目指して】 精華会名誉会長 松尾 圭子(筑紫女学園中学校・高等学校 校長)2023年3月発行 会報誌66号より

 精華会会員の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。佐藤みさお会長には、日頃から深い慈しみをもって母校を見守っていただき、奨学金の給付をはじめ、本校の教育活動にご支援・ご協力を賜りましたことに対して心から感謝申し上げます。
 現在も感染予防対策は継続中ですが、今年度は徐々に活動できることが増えてきました。前期では3年ぶりに高校の体育祭を全学年揃って実施することができました。今年の新入生の部活動加入率は中学生が約86%、高校生が約77%に達し、全国レベルでの大会でも素晴らしい結果を残しました。文芸部、百人一首部、写真部、コーラス部、放送部が全国大会に出場しました。昭和32年創部の高校コーラス部は、初の全国大会出場を果たし、文化部のインターハイである全国高等学校総合文化祭で堂々と歌声を披露しました。中学音楽部も県の代表として九州大会に出場しました。中学・高校ともに透き通る歌声の中にも力強さを感じる演奏が印象的でした。またコーラス部と百人一首部は部活動に打ち込む高校生の姿を通して青春を描いた密着ドキュメンタリー番組に取り上げられ、テレビ放映されました。体育部では陸上部、空手道もインターハイで素晴らしい活躍をしました。後期には中学の体育祭、修学旅行、駅伝県大会、紫苑祭があります。生徒たちの成長が楽しみです。
 筑紫女学園は、生徒たちの潜在能力の高さ、人としての優しさ等、他校には負けない素晴らしい生徒が集っている魅力ある学校です。しかしながら、少子化や男女共学校人気の高まり等、本校を取り巻く環境は大きく変化し、生徒募集においては厳しい状況にあります。会長就任時に佐藤会長は「歴史と伝統を重んじるとともに、新しいものへ挑戦しようとする勇気を併せもつ精華会を目指したい。」との力強い方針を打ち出されました。精華会の改革への意気込みに負けぬように、本校も歴史と伝統の礎の上に新たな教育ビジョンを融合させ、「古くて新しい学校」の実現のために邁進する所存です。本校は、これまで推し進めてきたICT教育と英語教育を更に充実させるとともに、未来社会に向けて世界中の多様な人々と協働する行動パターンや思考パターン、デジタルリテラシー、創造性を身に付けさせるための教育を推進します。そして自己に誇りをもち、逞しく、しなやかに未来を切り拓くことのできる女性、社会を変革できる女性を育成する学校であり続けたいと思います。更には、アジアの女子教育の拠点化を目指すことも視野に入れ、本校がアジアの国々からも「選ばれる学校」になるための計画を検討したいと考えています。
 結びに、本校が更に活気ある学び舎となるよう、卒業生の皆様の力強いお力添えを今後ともよろしくお願いいたします。