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【会長をお受けして】 第7代会長 佐藤みさお 2022年3月発行 会報誌65号より

精華会会員の皆様、コロナ禍の中、いかがお過ごしでしょうか。

私、このほど書面表決による総会議案決議におきまして会長に就任いたしました

新27回生の佐藤みさおです。

この度任期満了に伴い、原田裕美子会長がご勇退され、後任として、

はからずも会長の任をお受けいたしました。

筑紫女学園創立100周年で当番学年を務めさせていただいて以来、会計、常任幹事、

そして副会長として創立110周年記念式典まで経験させていただきました。

その間、占部顧問からは女子教育の理念と目標を、加留部顧問からは先輩としての友愛を、熊谷顧問からは美しい文章と筑女生としての心構えを、そして前会長原田会長からは新しい精華会の礎を導いていただきました。市原顧問、大村顧問とは残念ながらお話する機会に恵まれませんでしたが、長い歴史と伝統の重みをひしひしと感じております。

さて、皆様お察しくださっているとは思いますが、このご時世、顔をみてのコミュニケーションがとれず、また女性の社会進出は喜ばしい限りではありますが、常に時間の制約を

受けての活動となっております。

ゆえに、会議のリモートでの開催、精華会の名簿管理、会費管理、事務局の管理を電算化等いたしまして合理的に運営できるよう努めて参りたいと思います。

皆様にはご迷惑をおかけしないよう精一杯配慮してまいるつもりです。

不手際がございましたらどうぞご意見をお聞かせください。

「我に才略無く我に奇無し。常に衆言を聴きて宜しき所に従う」この言葉を胸に、

歴史と伝統を重んじ、尚且つこれからの世の中に合うように、新しいものへ挑戦しようとする勇気を併せ持つ精華会を目指していきたいと思います。

なにとぞお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

最後に新型コロナの状況が大変危惧されます。会員の皆様のご健勝をお念じ申し上げます。

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続・コロナ禍の教育活動 精華会名誉会長 松尾 圭子(筑紫女学園中学校・高等学校 校長)2022年3月発行 会報誌65号より

 精華会会員の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。原田裕美子前会長には、日頃から深い慈しみをもって母校を見守っていただき、奨学金の給付をはじめ、本校の教育活動にご支援・ご協力を賜りましたことに対して心から感謝申し上げます。また後任の佐藤みさお新会長におかれましては、「歴史と伝統を重んじるとともに、新しいものへ挑戦しようとする勇気を併せもつ精華会を目指したい」という力強いお言葉に勇気をいただき感謝申し上げます。

人類はウイルスとの戦いを繰り返しながら生き延びてきたと言われていますが、新型コロナウイルスに翻弄される学校生活も2年になろうとしています。感染対策として検温・マスク・手洗い・黙食は継続していますが、感染者数が少ない時は規制が緩和され多くのことができるようになりました。体育祭の代替としての学年別スポーツ大会や目的地を変更して実施した修学旅行。いつ感染の大きな波がやって来るのだろうかと不安を抱えながら計画を考える苦労の連続でしたが、無事に実施できた安堵感と、生徒の笑顔や歓声に充実感を感じることができました。

一方で、従来と同じようにやらねばという固定観念は捨て、新たな発想で始めた取組みもありました。キャリア教育の一環として行ってきた「職場体験」や「職業を知ろう」という活動では、コロナ禍という弱点を逆手にとって内容の幅を一気に広げて多くの企業と生徒がオンラインで繋がってディスカッションする形式をとりました。中学でもグローバルな視点をプラスして、海外(シンガポール・ベトナム・台湾・香港・オーストラリア)で働く日本人とのディスカッションや中学生・大学生との交流会を実施しました。準備は大変でしたが、新しいものにチャレンジすることに生徒も教員もテンションが上がっていました。このわくわく感が夢や志の種となることを強く実感できました。また2年目となった医進コースの取組みが高く評価され、朝日新聞全国版に4日連続で取り上げられました。コロナ禍であっても多くのチャレンジができた1年となりました。

全国高校駅伝県大会は、暑さを感じる陽気の中での大会となりました。1区序盤は北九州市立と先頭を争う展開でしたが、暑さの中で足が動かなくなり9位。2区以降全て区間賞の走りで猛追しましたが2位という結果でした。その後の九州大会では、昨年全国2位であった神村学園のアンカー、ケニア人留学生に逆転され2位でした。全国大会出場は叶いませんでしたが、結果以上の素晴らしい試合内容で誇らしく感じました。

水月哲英先生が示された建学の精神を継承し、卒業生の皆様のお力添えも得ながら、本校が更に活気ある学び舎となるよう頑張る所存ですので、今後ともご支援の程、よろしくお願いいたします。