時代とともに(精華会会長 原田 裕美子)

会員の皆様、健やかにお過ごしでしょうか。

令和の幕開けとともに精華会は110周年を迎えました。昨年12月22日、女子第31回全国高校駅伝大会では陸上競技部の第3位入賞の快挙に感動し、『筑紫女学園名門復活「17年ぶりの表彰台」』という新聞記事には目頭が熱くなりました。在校生の活躍を応援し、喜びを共有できることを大変嬉しく思います。

昨年の総会では、当番学年による『映像でみる筑紫女学園の110年』のスライドショーが大変好評でした。新旧の校舎や制服のスライドに皆様それぞれの中学・高校生時代の思い出が蘇り、母校に思いを馳せられたのではないでしょうか。海外への修学旅行の話題には特に大きな歓声が上がり、関心が高いようでした。今号では『修学旅行今昔』を特集しております。

さて精華会では、2年ごとに役員改選をしております。昨年の総会で承認を得て、私こと2期目の会長をお受けいたしました。また、高口治子さん(新13回)が副会長を勇退されたことに伴い、佐藤みさおさん(新27回)が後任をお引き受けいただきました。3人の副会長、各役員の方々とともに、さらに皆様に寄り添う精華会になりますように邁進してまいります。

まずは時代に沿った活動の一つとして、長年の懸案事項でございました年会費のコンビニエンスストア振込を本年4月から開始することにいたしました。精華会だより『筑紫』の発行、各行事の開催、在校生たちのクラブ活動支援や精華会奨学金給付などの活動は、皆様からいただく年会費やご寄付で運営しております。活動趣旨にご理解いただき、より多くの皆様方のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

創立112年の歴史がある母校は、今、伝統と革新を融合した女子教育に挑まれています。私ども精華会は、卒業生として母校に貢献できることを問い、寄り添いながら、着実な歩みを続けていきたいと思います。

精華会だより「筑紫」63号より

令和2年1月 記

これからの時代を生き抜くために 精華会名誉会長 松尾 圭子(筑紫女学園中学校・高等学校 校長)

精華会会員の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申しあげます。また、会員の皆様方には、日頃から深い慈しみをもって母校を見守っていただき、奨学金の給付をはじめ、本校の教育活動にご支援・ご協力を賜り心より感謝申しあげます。

現在、高校36クラス1314名、中学15クラス524名の生徒が勉強や部活動、ボランティア活動、地域との交流など、主体的な学びを求めてさまざまな活動に励み、貴重な気付きや素晴らしい成果をあげています。陸上競技部は11月3日に嘉麻市で行われた全国高校駅伝福岡県予選において、1時間9分35秒という記録で優勝し、5年連続26回目の全国大会出場を決めることができました。ご多用の中、精華会からも多くの皆様が応援に駆けつけていただくとともに、多くの寄付も頂戴しましたことに対し、心より御礼申しあげます。

さて、グローバル化の進展やAIの進化による社会の急激な変化に伴い、学校現場に求められるものも大きく変化しています。従来の知識偏重型の授業から思考力・判断力・表現力も身に付ける授業への転換は喫緊の課題となっています。何のために学び、その学びを社会の中でどう役立てたいかという最も重要な志を持たない学生が増えてきたことに国は強い危機感を感じています。知識も大切ですが、自分とは異なる他者を受け入れる力、そして仲間と協働する力、コミュニケーション能力を身に付けなければこれからの時代を生き抜くことが難しいと言われています。この大きな変化に対応するため、本校では中学・高校の全教室に電子黒板を設置しました。これによってスピーディでわかりやすい授業が可能となり、思考する時間、プレゼンテーションや協働学習の時間が確保できるようになりました。

また、今年度の卒業生は、京都大学をはじめ、全国の大学へ進学しましたが、例年、医療系への進学を目指す生徒が学年の30%~50%を占めていることを踏まえ、令和2年度から生徒たちの志に寄り添う新コースを新設することとしました。高校コースでは1年次から、中高一貫コースでは中学3年次から「医進コース」をつくり、同じ志を持つ者同士が切磋琢磨できる環境をつくることにしました。今後も変化の激しい社会の中でも逞しく自分らしく生きていくための力を身に付ける教育を行いたいと考えています。

最後になりましたが、筑紫女学園精華会の益々のご発展と、会員の皆様のご活躍・ご健勝をお念じ申しあげます。